この記事の監修者
仲間 幸所有資格外壁アドバイザー
外壁塗装会社で営業を15年経験。その後、独立して外壁塗装専門の 一括見積りサイトを立ち上げる。
毎月の給料から一定額を天引きして貯蓄していく財形制度の中には、使用用途が住宅購入やリフォーム工事に限定される財形住宅貯蓄があります。
外壁塗装を行う際にはこの財形住宅貯蓄が利用可能なのでしょうか。
ここでは財形住宅貯蓄の特徴や外壁塗装に利用する際の注意点についてご紹介します。
財形住宅貯蓄について
財形住宅貯蓄は住宅財形とも呼ばれ、住宅の購入取得や修繕・リフォーム工事のみに使用することができる貯蓄です。
金融機関によってわずかな違いはありますが、基本的には積立期間は5年以上で積立可能額は4,000万円または住宅費購入額の90%までであり、住宅の新築や購入、75万円を超えるリフォームに使用することができます。
財形住宅貯蓄には550万円までは利息が非課税であることや、1年以上の利用かつ残高が50万円以上であれば融資を受けられるというメリットがあります。
払い出す際には「適格払い出し」と認められる必要がありますが、条件をクリアしていないと「要件外払い出し」と見なされ解約利子や過去の非課税分の利子の追徴などのペナルティを受けることになります。
財形住宅貯蓄を外壁塗装に利用する際の注意点について
外壁塗装を行う住宅の名義が共同名義である場合は工事費用の3分の1しか払い出しの対象になりません。
また払い出しをするときは申請や必要書類の準備などの費用がかかることがあります。
外壁塗装はリフォームとなるため財形住宅貯蓄を利用できますが、75万円を超えるリフォームが対象となるため外壁と屋根を同時にする、ハイグレードな塗料を選ぶなど確実に75万円を超えるようにしましょう。
不必要な箇所まで塗装したり実用性のない高額な塗料を選ぶなど、無理やり利用条件を満たそうとすると仕上がりに満足できない場合がありますので業者とよく相談して最適なプランを立てることが大切です。