この記事の監修者
仲間 幸所有資格外壁アドバイザー
外壁塗装会社で営業を15年経験。その後、独立して外壁塗装専門の 一括見積りサイトを立ち上げる。
外壁塗装は工事の中でもトップクラスに手抜きがしやすいと言われています。
外壁塗装に関する業者とのトラブルはなんと1日に15件報告されています。
とりあえず見栄えだけそれらしく仕上げておけば、内部の手抜きはそうそうわからない点が大きいのでしょう。
そういった内部の手抜きが判明するのは、大抵の場合は工事が終わってから数年経った後で、業者によるアフターサポートの期間も終了していることがほとんどです。
しかし、ちょっとしたコツを覚えることでそのような手抜き業者を回避することが可能です。
塗りを省くのが手抜きの常套手段
外壁塗装は1回塗料を塗るだけではなく、3回塗料を塗り重ねて初めて完了します。
1回目の下塗りで他の塗料を塗りやすくし、2回目の中塗りと3回目の上塗りで色を定着させるという流れです。
手抜き工事の常套手段として、上塗りをカットするというものがあります。
実は中塗りと上塗りとでは同じ色の塗料を使用していることが多く、上塗りを省いても見た目からはわからないのです。
しかし上塗り用の塗料は耐久性に優れているものが使用されているため、これを省くと塗装が剥げ落ちやすく、またすぐに外壁塗装を頼まなくてはならなくなります。
上塗りを省く手抜きを防ぐためには
この手抜きを防ぐためには「中塗りと上塗りの色を変える」方法があります。
色が違っていれば、上塗りをしていない塗り残しは中塗りの色が残ってしまうため、ちゃんと上塗りをしたかどうかが一発でわかるという考え方です。
そのことは業者も理解しているため、中塗りと上塗りの色を変えた時点で、塗りを省く手抜きは諦めるでしょう。
ただしあんまりにも違う色にしてしまうと、上塗りをした後も中塗りの色が透けてしまいます。
灰色の中塗りと白い上塗りなど、似た系統の色にしましょう。