この記事の監修者
仲間 幸所有資格外壁アドバイザー
外壁塗装会社で営業を15年経験。その後、独立して外壁塗装専門の 一括見積りサイトを立ち上げる。
業者に外壁塗装をしてもらったものの、仕上がりを見たら塗りムラが激しかったり、塗装がすぐに剥がれてしまうというケースがしばしば聞かれます。
塗装業者も星の数ほど存在しているため、中には手抜き工事を行う悪徳業者が紛れてしまっています。
そんな業者に引っかかって塗りムラなどの被害を受けてしまう事態が後を絶たないのです。
では、もしも自分がそのような悪徳工事の被害を受けてしまったらどうすればよいのでしょうか。
塗装のやり直しを求めるのは難しい
塗装を行った業者にしっかりと塗り直して欲しいと思う人も多いでしょう。
費用は払っているのだから、塗りムラがないような仕事をするべきだという考え方です。
その考えは決して間違っていないのですが、残念ながら塗りムラを理由にして塗り直しをさせるのは難しいと言わざるをえません。
そもそも、塗りムラがあるかどうかを判断する明確な基準が存在しません。
客が「塗りムラがある」と言っても業者が「ない」と言えば、それぞれの美的センスが違っているだけとして片付けられてしまうのです。
ただし、防水性能や耐久性に問題があるほどに深刻な塗りムラであればやり直しを求めやすくなります。
塗装のはがれは対処してもらいやすい
塗りムラとは違い、塗装のはがれは誰の目から見てもわかりやすい形で起こります。
そのために業者も言い逃れがしにくく、塗り直しなどの対処を求めやすくなっています。
ただし、塗装を依頼してからはがれが起きるまでの期間によっては対応の範囲外となってしまうことがあります。
対応してもらえる年数は業者によって異なり、5年程度保証してくれる業者もあれば、2、3年で保証の範囲外となる業者も存在します。
また、塗装のはがれが業者の落ち度によるものなのか、あるいは他の要因なのかがわかりにくい点も注意が必要です。
本当は施工時の落ち度が原因であるケースでも、他の要因をでっち上げて責任を回避する業者も存在するのです。
そういった事態を防ぐため、はがれが起きた場合には他の塗装業者や専門家などに意見をあおぎ、原因をはっきりさせておくと良いでしょう。