この記事の監修者
仲間 幸所有資格外壁アドバイザー
外壁塗装会社で営業を15年経験。その後、独立して外壁塗装専門の 一括見積りサイトを立ち上げる。
珪藻土を使ったバスマットやコースターは吸水性が高いため人気がありますが、住宅の内外装材としても昔から使われていることをご存知でしょうか。
珪藻土は植物性プランクトンの死骸の化石が水中で堆積して泥土となったものを成分としており、天然素材である点も注目されています。
ここでは外壁塗装に珪藻土を使うことのメリットやデメリットについてご紹介します。
外壁塗装に珪藻土を使うメリットについて
珪藻土には無数の小さな穴が存在しており、水分が多いときは吸収し乾燥しているときは内部にある水分を外に排出するといった調湿作用があり木材と同じくらいの効果が期待できます。
また臭いや有害物資、音なども吸収しますので脱臭やカビ防止、防音効果も期待でき、家の内外装に使用することでペットの臭いやアレルギーのリスク、雑音・騒音を抑制することができます。
珪藻土は燃えにくく約1,250℃までであれば溶けないため耐火性があり、万が一火事で燃えたとしても天然素材であるためダイオキシンといった有害物資を発生させることはありません。
デメリットについて
珪藻土は強い力が加わることで傷ができてしまうため衝撃に弱く、ダメージを受けるとボロボロ剥がれてしまうことがあります。
天然素材として知られている珪藻土ですが、結合力を持たせて塗料として扱えるようにするために化学成分を含んだ接着剤を混ぜる場合があり、すべてのメーカーの珪藻土が天然成分というわけではありません。
そのため見積もり時に使用する珪藻土の成分を詳しくチェックすることをおすすめします。
また接着剤の効果が弱くなると珪藻土が剥がれ、粉状の物質が服や体に付着することがあるため注意が必要です。
このように珪藻土にはメリット・デメリットがあるため、満足のいく仕上がりにするためにもその内容を把握し最適な素材であるかをじっくり判断した上で使用することが大切です。